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誰かが嘘をついている [作品紹介]

          「 誰かが嘘をついている 」

2009年フジテレビ 単発ドラマ

 【 キャスト 】
水谷 豊         荒川 良々
宮崎 美子        村松 利史
手越 祐也        山本 未來
谷村 美月        モト 冬樹

平田 満

 【 スタッフ 】
演出:宮本 理江子
プロデューサー:喜多 麗子

 【 あらすじ 】
どこにでもいる会社員・佐藤敏昭は、通勤途中で痴漢に間違われてしまう。
話せばわかると思った佐藤だが、警察は聞く耳を持たず、あっという間に勾留されてしまう。やったかどうかに関わらず、刑事裁判は有罪率が99. 9% 勝ち目は無い。
それでも佐藤は裁判を戦い、無罪を勝ち取ろうともがき続ける。
会社からは退職を迫られ、家庭が崩壊しつつある中、事件から8ヶ月後、一審の判決が下る。懲役1年3ヶ月。執行猶予は3年だ。
保釈後の佐藤は、家族と過ごす普通の日々の大切さを噛みしめていたが、このままでは、やってもいない罪を認めた事になってしまう。
家族との平穏な日常を犠牲にしてまで、再び裁判で戦う意味はあるのか?
佐藤一家は決断を迫られる…。

【 作品について 】
私は、脚本を担当しました。
実際の事件をモデルにした痴漢冤罪ものですが、とても難しかった事を覚えています。
警察の取調べや、留置場の様子、法廷での裁判の進行など、なるべくリアルにすべきとの方針だったので、スタッフの皆さんの助けを借りつつ、何とか書けたという印象です。

私は、脚本の師匠の弟子になるだとか、シナリオスクールに通うだとかの経験が無い為、毎回、戦場に放り込まれて鍛えられてるという感じです。
いつか、プラトーンのラストで、棍棒で胸を叩いてお別れの挨拶をした兵士の様に
頼もしい奴になりたいと思ってます。

この作品では、ラスト近く、急転直下の出来事があります。そこがあまりに急なのでご都合主義ではないかとの批判もありましたが、逆に言えば、そんな事でもない限り、刑事裁判では有罪にされてしまうんだよ、という事なのです。
なので、もし、痴漢に間違われたなら、有無を言わさず、逃げて下さい。

主演が水谷豊さんと聞いて狂喜乱舞したのは、私だけでなく妻も、でした。
大の相棒ファンである妻は、水谷さんにお会いしたいなぁ、と言ってましたが、
時間の都合上、私が撮影現場にお邪魔する事もなく、クランクアップしました。
妻からは、いまだにブーブー言われます。
しかし、お会いしたかった度合は、私も負けてません。
小学生の頃、水谷さん主演の「熱中時代」を見て育ちました。
映画「幸福」や「逃がれの街」を観て、更に水谷さんの存在が大きくなりました。
傷だらけの天使」は何度もビデオで見たものです。
そんな水谷さんが、自分が書いたセリフを喋ってくれてるのをオンエアで見て、
感慨ひとしおでした。

その水谷さんとNEWSの手越くんが親子役っていうのも見所のひとつで
特に、ふたりがお酒を飲んで帰って来るシーンは
おふたりがホント上手く演じてくれて、脚本家冥利に尽きるなぁ、といった感じでした。

どうやら、私は、人の巡り合わせには恵まれている様です。

この作品を見たTBSの北川さんが「私は屈しない」のプロデューサーです。
「私は屈しない」を作ろうという時に私を思い出してくれて、
フリーの私を、あちこち手を尽くして探して連絡下さりました。
そういった意味でも、感慨深い作品であります。


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