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お正月とキネマ旬報 [日誌]

お正月という事で、のんびりしてます。
実は、ここ10年程、お正月は二日から仕事始めとか多かったんですが
健康管理も大事だよー、という内なる声に従って
今年は、のんびりする事にしてました。

で、6日から仕事始めになるんですが、
それに先立ちまして、キネマ旬報を購入しました。
城戸賞の選評が掲載されるという事なので
初めてキネマ旬報買いましたよ。
のこのこ、書店に行きました。
準入賞だから、なんか褒めてるかなーと、
吞気にページを開きましたら、
あれ? 褒めてないですぞ!
ほぼ、苦言だけですぞ!

仕事始め前に、しょんぼりしてしまいました。
ほめられて伸びるタイプなので、ほめて欲しかった。

てな事は1ミリも思ってませんが。
散々、本打ちで叩かれてるんで
そんなナイーブな事、言ってられませんわー。

それでも「ゲームの台本に読める」という評があったのは
驚きました。どこをどう読めばゲームの台本だ?
どうせ、お定まりの心情のうねりがどうだとか
人間の心理がどうだとか言い始めるんでしょうが
そんなの連続殺人事件に組み込んだら、
お涙頂戴の展開が入っちゃって、一山幾らの作品になってしまいます。
わかってんでしょうか。東野圭吾は一人でいいんです。
あ、東野圭吾さんの作品は素晴らしいんですけど、
そのフォロワーになったら只の一山幾らの作品って事です。
こういう意見を丸呑みしてリライトしていくと
どんどん凡庸な作品になっていくんですよね。
……。悔しいので毒づいてみました。

まぁ、でも、読み手の感想ですから、それは仕方ないです。

その他の論評に関しては、言われるだろうな、という範囲内。
「理屈に終始」とか「人物描写が平板」とか、ね。
でもこれ、死刑制度の是非を理屈面でねじ伏せていかないと
私の気が晴れません。それを最後まで読ませる為には
畳み掛ける展開でひっぱりこまなくてはいけなかったので
人物描写は敢えて割きました。ヒッチコックアプローチです。

あー、いや、ヒッチコックアプローチなんて言葉、今、考えました。

「ハムラビ」は構成力重視です。
ある監督に、キミはキャラ設定とか台詞回しでドンドン話を展開させていけるんだから、後は構成力を磨きなさい、と言われてたので
自分なりに勉強してたんです。
で、その成果を試す為に書いたのが「ハムラビ」ですわ。

なので、ご指摘ごもっとも。
映画化してくれるなら、幾らでもリライトします。

色々と書きましたが、
城戸賞に準入賞させて頂いて
選考委員の方々には感謝しております。
選んどいて良かったな、という作家になるのが
ご恩返しと思って、精進します。





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