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あらすじと最短距離 [シナリオ作法]

前回「あらすじから脚本を書くのは大変」って書きましたが
じゃあ、あらすじ書く時はどうしたらいいのよって事ですが
「あらすじは脚本を書き終えてから書く」が基本です。

シナリオコンクールに出した人は覚えがあると思いますが
脚本を書き終えてから、あらすじを書きますよね。
あれ、しめきりが近づいてる時だと、焦ります。
800字分とかで物語を説明しなきゃいけないので
まとめるのに結構、時間かかっちゃうんですよね。

かといって前もって書いておけばいいって訳でもないんです。
あらすじって物語の要約なので、書き終えてからでないと
書きようがないんですな。
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例え、あらすじを先に書いてたとしても
おそらく脚本を書き進めるうちに
あらすじから逸れていってしまうと思います。
逸れたからといって無理に合わせようとすると
つまんないものになるんですよね。

まぁ、そうは言っても
「あらすじなんて、物語の要約でしょ。
さくさく、まとめればいいじゃん」
なんつって味も素っ気もないようなあらすじを書いちゃう人もいます。

でも、ちょっと待ってください。

シナリオコンクールに添付するあらすじは非常に大事だと思います。
応募数が多いコンクールの場合は
あらすじだけ読んでつまらなかったら脚本自体を読んでもくれない
なんて話も聞きますからね。

それに、あらすじを面白く書く技術があるかどうか
ってのも見てるんじゃないでしょうか。

もしコンクールで入賞できなくても
ある程度の脚本が書けてて、あらすじも面白く書く技術があるとわかったなら
ちょっとこの人に企画書依頼してみようかな、
とか、プロットライターを頼もうかな
なんて思われるチャンスが多くなるって事です。

それに、あらすじを書く技術は企画書を作る時などには
とても重要になると思いますので
せっかくの機会ですから、シナリオコンクールに応募する際は
実践練習と思って、面白いあらすじを書くようにしてみたら如何でしょう。

シナリオスクールに通ってる方々はそんなのとっくにご存知で
当然、あらすじ作りをおろそかにしてる人はいないと思いますので
今回の記事は、私のような自主練スタイルで頑張ってる人向けでした。

私は昔から人から教わったりするのが苦手なたちで
自分で調べたりなんだりしてどうにかするのが好きでした。
色々と遠回りしてしまう事が多くなるんですけど
それはそれで良いと思ってます。

最短距離がベストな道のりとは限らない。

そういう事です。

プーティーウィ


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