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自己アピール と プロット分析 [シナリオ作法]

前回は自己アピールについて書かせて頂きましたが
みなさんは、自己アピール、してますでしょうか。

仕事についての自己アピールはもちろん必要ですが
私は普段の生活の中でも、積極的に行うようにしています。

洗濯やお風呂掃除、夕飯の買い物などの家事をした時には
妻に報告する形をとりつつ自己アピール。

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気をつけなくてはいけないのが、「〜してあげた」と言わないこと。
「洗濯しといてあげたよ。一杯あって大変だったぁ」じゃなくて
「洗濯したよ。ハンガー使い切って、今ないから」
……ハンガー全部使い切るほどたくさん洗濯したってことを
あくまでも、報告の形で。

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自分がそう言われるのが嫌なので言ったことはありませんが、
「風呂掃除してあげたよ」なんて言われたら
アンタの家でもあるんだから、なんでそんな恩着せがましく言うんじゃい!
と思うでしょうね。

妻も働いてますので、家事はできる方がしておく方式をとっています。
なので、お互い「やってあげた」なんてことは言わないのが当然でしょうが、
たとえば洗濯ですと、干す場所やハンガーの数の関係があるので
ベランダに干してあるのを知らずに洗濯機を回してしまうと
ビショビショのまま干すことができなくなっちゃいますし、
夕飯の買い物に何を買ったか大まかに報告しとかないと
同じもの買っちゃってもったいないことになる…とか
そういう意味もあって、
報告がてら、家事やりましたアピールをすることにしてます。

で、アピールして「ありがとう」と言われたいのかというと
実はそうじゃありません。
私は「ありがとう」と言われるのが好きじゃないんです。
何かをした時に「ありがとう」と言われたくない。
いや、誰かに言うのは嫌じゃないし、むしろ沢山言うんですが、
自分が言われるのはそんなに好きじゃありません。

ありがとうと言うしかない場面でしたらいいんですけど
なんでもかんでも、ありがとうを連発する人いますよね。
あれ、ちょっと苦手です。
なんか「気づき」とか言う人に多いイメージです。

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これを言うと偏屈に思われるかもしれませんが
何かをした時に相槌のように「ありがとう」と言われると
それでもう終了、ハイこれで対価は払いました。
そんな風に思えてしまうんです。

なので、「お風呂掃除したよー」の返しとしては、
「わかったー」と言ってくれるだけで良かったりします。
嬉しそうな顔をしてくれれば、なお良し、です。
感謝されるよりも、喜んだり嬉しそうな顔を見る方が好き。
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私が自己アピールするせいでしょうか
息子や娘も、ちょいちょい報告にきては
褒められるまでアピールを続けたりします。

4歳の娘は、縄跳びをもってきてはピョンピョン飛び続けますし
8歳の息子は、本で得た歴史の知識を延々と披露してくれます。

小さい頃から絵本を大量に読み聞かせしてきたおかげなのか
息子は本が好きで、よく本を読んでいます。

そういえば、昔、寝る前に「おてて絵本」というのをやってました。
これはEテレのある番組でやってたんですけど、
両方の手のひらをつなげて開き絵本に見立て、即興でお話を語るというものです。

いろんなお話をしましたが、定番ものとして桃太郎のお話をしたことがあります。
ただし、そのままやっても、おてて絵本の意味がないのでアレンジを加えます。
結構、好評で、その後何度もリクエストをされました。

で、その時に役立ったのがプロット分析です。
プロットにはある一定の形がありまして
それに沿ってお話を作ると、なんとなく上手く作れます。

そんなものに縛られずに自由に書けばいいんだよ!
という向きもありましょうが
自由に書いて面白いものができるのは一部の天才の方のみ。
そんな天才の書いたシナリオでも、プロット分析してみると
実は構成はきっちり基本に忠実にできてたりします。

昔ながらの「起承転結」はご存知の方も多いでしょう。
ハリウッドでは「3 ACT 構成」というのもあります。
脚本を勉強してる人には、シド・フィールドなどでおなじみだと思います。

で、私がいろいろ勉強したり、実践で学んだことを総合しますと

セットアップ
カタリスト
ターニングポイント1
バリア
ツイスト
ターニングポイント2
ペイオフ
エンド

この8つがあれば、お話はできるんじゃなかろうかと思います。
桃太郎で言いますと、

おじいさんとおばあさんの紹介。
桃を拾い、桃太郎誕生。
桃太郎、鬼退治に行くと宣言。
鬼ヶ島への道中。動物たちの質問による足止め。
きびだんごをあげることにより動物たち仲間入り。
鬼ヶ島に到着。
鬼たちとの戦い。そして勝利。
財宝を持って、村に帰って来る。

と、こんな感じです。
カタリストやターニングポイントなどの用語は
「ハリウッド・リライティング・バイブル」に詳しいです。


で、この通常の桃太郎のお話を
プロット分析したのちにリライトすると……

ちょっと、長くなりましたので、それはまた次回書かせて頂きます。


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