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【もろもろお知らせ】 [日誌]

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こんにちは。ご無沙汰しておりました。
みなさんは、いかがお過ごしでしたでしょうか。

めっちゃ久々のブログ更新です。
どんな感じで書いてたのか忘れるほどですが
今回は、もろもろのお知らせをするために更新いたします。

さて、まずは今までも何度もお知らせしてきた配信更新のご報告です。

私が脚本を担当したドラマ『私は屈しない』は
長らくParaviで配信されてきましたが
paraviサービスは、U-NEXTに統合されました。
そして
『私は屈しない』も無事、配信が続くことが決まっております。

大阪地検により冤罪事件に巻き込まれた女性官僚が
決してくじけずに立ち向かう社会派ドラマです。
ピンときた方もいるかもしれませんが
実際の事件を題材にしたドラマですので
当時のニュースを覚えていた方なら
なおのこと興味深く見ることができると思います。

どのように冤罪が作られていくのか
検察官の取り調べから
送検されるまでの流れがリアルに描かれますし
拘置所での生活や家族との絆、
大阪地検を相手取った裁判での戦いなど
見所満載のドラマとなっております。
役者の皆さんも演技派揃いで見応えしかありません。

U-NEXT会員の方は、見放題作品になってますので
ぜひ、ご覧ください。
→U-NEXT『私は屈しない』


続きまして、
新たなサイトの開設のお知らせです。

コロナ禍の間に、ライター仕事を承るようになりました。
ネット動画のシナリオや解説動画の記事
個人ユースの小説やシナリオのリライト
さらには
自主映画のシナリオのお話も頂くようになったため
ブログのプロフィールページだけでなくて
ちゃんとしたポートフォリオサイトを作った方がいいのかな
と思いまして、本ブログとは別に
お仕事を承るためのプラットフォーム的なサイトを開設しました。

個人ユースから企業案件まで幅広く承りますので
どうぞお気軽にのぞいてみてください。

料金目安と受注項目ページを設けましたので
ご依頼しやすくなっていると思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

ポートフォリオサイトは
こちらです→ uesugi2288portfolio site

ポートフォリオサイトから
シナリオトレーナーのご依頼を承っておりますが
いきなり直接のやりとりは不安だな、という方には
ココナラを介してシナリオトレーナーを依頼する方法もあります。

私の出品ページはこちらです→ココナラuesugi2288出品ページ

シナリオの長さや
フィードバックする回数によって料金は変わりますが
30分までのシナリオのアナライズなら 2000円から承っております。

シナリオコンクール前の見直しや
自主製作映画や配信動画のシナリオのブラッシュアップ用に
シナリオトレーナーをご利用してみてはいかがでしょうか。

ちなみに
ポートフォリオサイト経由でのシナリオトレーナーは
チャットワークを介してやりとりしますので
個人のメールアドレスをお聞きすることはございません。
どうぞご安心ください。

ココナラ経由でも
ポートフォリオサイト経由でも
どちらからでも、ご依頼ご相談お待ちしております。

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そして、お知らせの最後は
『ハムラビ』シナリオのお引越しのご報告です。

第39回 城戸賞 準入賞作品『ハムラビ』を
長らくキンドルにて販売しておりましたが、
受賞して10年経ちましたので
これを機に、広く公開することにいたしました。

シナリオ版のキンドル販売を終了して
ポートフォリオサイトなどで
PDFファイルとして公開いたします。

キンドルでご購入いただいた方々には感謝申し上げます。
お金払ったシナリオなのに今さら無料にするとはどういうことだ!
とお叱りを受けるであろうことは重々承知ですが
キンドル端末ですぐに読めるという
アドバンテージをご購入いただいたとお考えいただき
なにとぞご容赦のほどお願いいたします。

『ハムラビ』は第39回 城戸賞にて準入賞を果たしました。
同じ回で準入賞したのは
ドラマ『これは経費で落ちません!』や『しずかちゃんとパパ』の
脚本家・蛭田直美さんです。
なんだかずいぶん差が開いちゃいましたが
それもまた人生。
蛭田さんはとてもステキな脚本を書きますし
人柄も尊敬できる人で大好きな友人ですので
素直に活躍が嬉しく思える方です。
もうすぐ朝ドラを任されるんじゃないかと思ってます。

話を『ハムラビ』に戻します。

死刑制度の是非を巡る連続殺人事件を描いた社会派サスペンスで
テーマの難しさから中々映像化には至らない作品でした。
このまま映像化されないのももったいない話ですから
せめて広くみんなの目に触れるようになれば
なにかの縁を結んでくれるのではなかろうかと目論んでおります。
また、
準入賞作品がどれほどのレベルなのか
シナリオとして読んでみるのも
脚本家を目指している方たちにとって
有意義なことになるのではないかと
そういう意味合いもあります。

ちなみに、どんな作品かといいますと……

【ハムラビ】
死刑囚が100人を超える状況の中
死刑反対派の法務大臣の下では死刑執行が長らくされずにいた。
そんなある日、連続殺人事件が発生。
犯行声明がネット動画で配信され、
犯人からの要求が突きつけられる――

「人質は、すべての一般市民
 要求は、すべての死刑囚の死刑執行」

死刑囚への死刑執行がされなければ
一般市民を無差別に殺すと日本政府を脅迫する犯人。
日本社会が騒然とする中、
死刑廃止論者の教授はあらゆるメディアを通して
「人の命を奪うことは、どんな理由があろうと許されない」
と持論を展開して
「奪った命は、自らの命で贖え」と主張する犯人と真っ向から対立する。

刑事たちの懸命な捜査を巧みにかいくぐる犯人は
やがて教授との直接対決へ向かって動き始める。
全ての準備を整えた犯人は教授に
「ふたつの命を秤にかける」という究極の選択を突きつける…!

続きが気になる方は
ぜひ、↓こちらからどうぞ
  ポートフォリオサイト・見本品置き場

そのほかにも
シナリオ投稿サイト『film buyer』さんや
『note』でも公開しております。

お好きなサイトにアクセスしてお読みくださればと思います。

以上、もろもろのお知らせでございました。
どうぞよろしくお願いいたします。

ojigi_fukai.png

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共通テーマ:日記・雑感

キャラ先・スジ先 と ひと区切り [日誌]

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前回まで3回に渡り
「キャラ先・スジ先」について書いてきました。

――自分なりに書きあげた脚本が数本あるけど
執筆工程中、何となく上手くいかないなと思ったり
完成した脚本も、どこかいびつだなと感じていて
だけど、一体、何が足りないのかわからない――
そんな時は、自分が「キャラ先」なのか「スジ先」なのか
俯瞰で見てみるといいかもしれません。

キャラ造形からアプローチして脚本作りをしてるなら
プロット構成をざっくりでいいから練ってみる。
逆にプロット構成からアプローチして脚本作りをしてるなら
キャラ造形にもっと時間を割いてみる。
コツは ”ちょっとずつ” です。
まだ初心者段階なのに、いきなり
キャラもプロットもどっちも完璧に練ってから書く!
と勢い込んでしまうと
練りに練ったキャラとプロットゆえに
シナリオに起こす技量が追いつかずに完成を断念するか
いつまで経っても書き始めることができなくなるか
どっちにしろ、そんな初心者あるあるに陥ってしまいます。

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ならば、まずは自分の立ち位置を見極めて
そこから足りないところを少しずつ補完するようにすれば
比較的スムーズに上手くなっていくと思います。

(もちろんキャラ先・スジ先を極める方向で
 脚本作りをしていくのもありだと思います。
 極めていく行程のなかで、キャラ先の人が
 自分なりのプロット構成の法則を見つけることも
 あるでしょうし、スジ先の人が各キャラを引き立たせる技術
 を確立することもあるでしょう)

で、そんな
キャラ先+プロット(仮) あるいは
スジ先+キャラ(仮) というアプローチを使っていくと
どうなるかというと
城戸賞で準入賞を果たせるぐらいにはなれます。
こんな感じの作品です――「ハムラビ」第39回城戸賞 準入賞

なんだよ「準」かよ!入選じゃねーのかよ
入選してから偉そうなこと言えよ!

という声が聞こえてきそうですが
私は心に棚があるので
そういう声はそこに一旦、置いときます。
これがベストな方法だというわけじゃなくて
こういう方法もあるから、興味あったら試してみてね
というスタンスです。

いやはや、それにしても早いもので
準入賞してからすでに6年が経ちました。
その時、副賞として腕時計をもらったんですが
今にして思うと
受賞効能には賞味期限があるので時間を大切にしろ
ということなんでしょうね。
その頂いた腕時計は3年前には電池が切れて
動かなくなってます。

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そんなこんなで、腕時計の電池が切れた頃
そろそろ店じまいの潮時なのでは
と一瞬思ったりもしたんですが
どうせ店をたたむなら
心残りないように書いてからだな
と思ってました。
幸いにして、腕時計の電池が切れたあとも
お仕事のお話は来ていたので
今までやってこれた訳ですが
ここ1、2年、いろいろあったりなかったりの中
ちょっとこれ厳しいなと感じるアレコレがあり
一回、リセットするためにも
今までのなんやかんやを盛り込み
個人的思い入れを前面に出した脚本を書くことにしました。

これで最後になるかもしれないし
ここからまた始まるかもしれない
とにかく、これを書いておかないと
どっちにも進めない
そう思って
プロットライターや企画書作成など引き受けず
脚本執筆に集中しました。

3ヶ月後、完成した脚本を城戸賞に応募しました。
前回、準入賞した時はリライトを数回重ねましたが
今回は思い入れ前面の作品なので、リライトなしです。
荒削りのまま応募してしまいましたが
それで良かったと思ってます。
この脚本をリライトしてブラッシュアップしたり
応募せずに大切にしまっておいたりしたら
書いた意味がなくなってしまう。
むきだしのまま応募してこそ完結する
そう思ったんです。

ここ数年抱え込んでた色んなものを
きちんと言葉にしてみないと
どもこもならん。
そういった思いやらなんやらに
きちんと一回さよならしとかないといけない。
やめるにしろ、続けるにしろ
とにかく脚本として形にしとかないと
次にいけない、前に進めない
そう感じました。
なので、題名は「さよならの風景」
登場人物たちそれぞれの、さよならの風景を描いた作品です。

そして先日、城戸賞の選考結果が発表されました。
入選は該当作なしでした。準入賞・佳作の中に私の名前はなく
私の「さよならの風景」は二次審査通過で終了してました。

実は、がっかりするよりも
よくぞ、この作品を二次審査まで通過させてくれたなぁ
という感想の方が大きかったです。

もし、一次審査すら通っていなかったり
逆に入選を果たしていたりしたら
もう店じまいすることにしたかもしれません。

個人的な思い入れだけで書いた作品なので
全く評価されない可能性高いだろうなと思いつつも
応募してこそ完結する作品なので、応募しました。
すると、確かに入賞するような作品ではないんだけれど
何かを感じてくれた選者の方たちがいて
二次審査まで通過させてくれました。
感謝してます。

出来不出来、採用不採用は度外視して
これだけは言いたいんだ!というのは
脚本に込めると、誰かに伝わるものだなぁ
と、実感しました。

結果、なんだか少し前向きな気持ちを取り戻しました。
これでおしまいになるかも、と思ってたんですが
まだどうしても書いておきたいやつが残ってますし
なによりまだまだ全力を出し切ってないことに気づきました。
まだ真っ白な灰になってないんだよ、おっつぁん。

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それに、まだお声がかかってるうちは店じまいできません。
お仕事で声をかけてもらえるのは、ありがたいですね。
もっと感謝したいので
もっと頻繁にお声がけしてくれてもいいんですよ。
お仕事のご依頼はツイッターのDM
パソコン版で当ブログを見ると
サイドバーにメールフォームがありますので
そちらから、ご連絡お願い致します。
 (ツイッターはフォローしてなくてもDMできます)
…私のプロフィールはこちらからどうぞ

シナリオ作法カテゴリの記事に対しての質問や
その他お問い合わせなども受け付けてます。
よろしくお願いします

rakugo_rei_oldman.png

そんなこんなの「さよならの風景」という作品ですが
せっかくなので「 film buyer 」というサイトに投稿しましたので
興味のある方は読んでみてください
――「film buyer」さよならの風景

二次審査通過作品の20本のうちのひとつです。
自分のと比べてみて、いま自分のスキルがどの辺なのか測ってみるのに
いいかもしれません。

読んでいただけるとわかると思いますが
設定や題材などが、さすがにこれを最終候補作に残さないだろうな
という作品なので、二次審査止まりで納得です。
読む人が読んだら、怒り出すんじゃないか
というセリフもありますし
脚本家目指す人たちが応募してくる場なのに
こんなちゃぶ台ひっくり返すようなやつダメだろ
と突っ込まれておしまいかもなぁ、と思ってました。
それでも、底にある何かを汲み取ってくれた人が
二次審査まで通してくれたんでしょうね。
先ほども書きましたが、感謝してます。
ありがとうございます。

たぶん1月中には、城戸賞のホームページで
最終候補作品をPDFで公開すると思いますので
それらの作品と読み比べてみるのもいいんじゃないでしょうか。
最終候補に残るには、何が足りなくて何が過剰だったのか
読み比べて、自分なりに研究するにはいい教材だと思います。

思い入れを前面に出すと心に決めて
思いのままに書き散らしても矩を超えず
さほど破綻せずに脚本としての体裁を保つことができたのは
今まで培ってきたシナリオ作法が身についていたからです。
なので、前回まで3回に渡りお伝えしたシナリオ作法についても
ある程度の効力がある、と実証できてるんじゃないでしょうか。

まだ初心者の方で、ちょっと迷ってる悩んでるという人は
キャラ先・スジ先+(仮)システムアプローチを試してみるのも
いいかもしれませんよ。

もちろん、
そんなのは関係ないんじゃ!好きに書くわい!という
頼もしい人も私は大好きです。

シナリオ界隈が盛り上がるったらいいな
そんな風に思ってます。

それはそうと
城戸賞の選考結果発表を見たら
懐かしい名前をお見かけしました。
林田麻美さん。(関連記事)
第39回の城戸賞で最終候補に残り
その後、佳作、準入賞と積み重ねてきた実力者です。
受賞パーティや、交流会でご一緒したことがありますが
とても聡明な方という印象でした。
そんな彼女は、今回も最終候補に残っておりました。
今度こそ入選を果たすんじゃないか、と思ってましたが
残念ながら、入選ならず。
それでも佳作を獲得しておりました。
すごいです。

でも本人は入選狙ってるわけですからね
……悔しかったんじゃないでしょうか。
力のある人ですから、いつか、入選するんじゃないかと思ってます
林田さんが何年にも渡り応募し続け
クオリティも高いものを描き続けているのをみると
自分も頑張らねば、と思わせてくれます。

新しい才能を見つけるという目的の他に
「映画化可能なオリジナル脚本の発掘の場」
という側面が、城戸賞にはあるんだと勝手に思ってます。
なので、私も良いモチーフが見つかったらまた応募しようと思います。

とにもかくにも
自分的にひと区切りついたので
また新たな気持ちで頑張っていこうと思います。

では、また


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お知らせと 時代 [日誌]

前回は、嬉しいお知らせをした訳ですが
今回も、まずは嬉しいお知らせです。

ちょっと前のことで恐縮ですが、2月1日に
「私は屈しない」の配信延長が決まりました。
これでまた一年、動画配信という形で
みなさんに見て頂けることとなりました。

1903私は屈しないphoto.jpg

厚労省の女性官僚が冤罪事件に巻き込まれ
大阪地検特捜部と戦った465日間。
実際の事件を元にドラマ化した「私は屈しない」
U-NEXTで配信しておりますので
どうぞよろしくお願いします。

さて、そんなこんなで
年明けからすでに4ヶ月。新年度を迎えるだけでなく
まもなく新しい元号を迎えることとなっております。

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私の祖父は明治生まれだったんですが
昭和生まれの私からしたら
昭和の前の大正…のそのまた前の明治かぁ、すごい昔だなぁ。
なんて思ってたんですけど
新しい元号になって令和生まれの子たちが物心つく頃には
平成のそのまた前の昭和生まれですかぁ……なんて思われるんだろな。

時間てのは放っといても、どんどん進んでっちゃうのを実感します。
たとえ自分が何もしなくても、
向こうの方からどんどん勝手に近づいてきますよね。
どんどん過ぎていっちゃう。
こっちが心の準備すら済んでなくても情け容赦なくやってくるんで
ちょっと遠慮して欲しいなと思うことしばしばです。

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時代の流れといえば、先日驚いたことがありました。

息子が小学校でクラブ活動の入部希望を提出したと言ったんで
どこのクラブに入りたいって書いたの?と聞きました。

すると、第一希望はドッチボールにした、とのこと。
卓球とかは人気あるから、なかなか入れなくって
でもドッチボールは卓球ほどじゃないから
くじ引きになっても、まだ入れるかもしんないからさー
だからドッチボールって希望書いて出した。

ほぉほぉ、最近はドッチボール部なんてあるのか
あー、ねー、人気のクラブは入部が抽選になっちゃうのねー
ドッチボールは人気だもんねー、くじ引きで当たらないと
入部できないのかー。当たるといいねー。
あ、でも、入部希望者の数は、卓球ほどじゃないんだー……

は?

ドッチボールよりも、卓球の方が人気あるの???
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昨今の卓球日本代表選手たちの活躍によるものなんでしょう。
オリンピックや世界卓球で活躍し、それがテレビ中継されるし
スポーツバラエティなんかでも卓球選手が出てたりするんで
みんな卓球に興味持ったり応援したりしてるって事なのか。

私が小・中学生の頃なんて
タモリの影響で、卓球はネクラなスポーツってことで虐げられてたよ?
それが、人気のスポーツ??

私が卓球部だって言ったら
親戚のおばちゃんから、なに?ネクラなの?って言われたんだよ?
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時代の流れですな。
隔世の感というものを、まざまざと実感しました。

それもこれも、卓球界の人たちが
営々と努力を積み重ねてきてイメージアップを図り
世界で戦える実力を伸ばし、選手の育成に尽力してきたからですよね。
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時間は放っておいても、向こうからドンドンやってきますが
時代というものは、あまたの人々のあれやこれやによって作られるんですね。

まもなく、令和になります。
日にちや時間は勝手に粛々と流れていきますが
時代は、人々の手によって紡がれます。

自分にとっての令和が、良き時代となるように頑張ろうと
決意を新たにしております。

そしてまた皆さんにとっても、良き時代になりますように

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勤労感謝の日 と 自己アピール [日誌]

前回、勤労感謝の日について触れましたが
皆さんはどのように過ごされましたでしょうか。

長いこと派遣社員をしていたのですが
土日祝祭日はむしろ忙しいのでシフトに入って欲しいと
クライアント側から言われてましたので
勤労感謝の日は、仕事ができる喜びを噛みしめるため
積極的にシフトを入れてました。

いくつか派遣会社や派遣先も変わったんですけど
いろんな人がいて楽しかったのを覚えています。

特に一番最初に働いたところは
音楽を目指す人、演劇で身を立てようとしてる人
漫画家の奥さん、元キャバ嬢、元ホスト
政党青年部の人、正社員との結婚を目論む人
イラストレーター、新人声優さん、などなど
とてもバラエティに富んでいて楽しかったです。

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そこで働きながら書いた脚本が
ヤングシナリオ大賞審査中のある監督の目にとまり
丁度、そこの派遣先が無くなってしまった時に
仕事を手伝って欲しいという電話が鳴ることになりました。

結局、その脚本はヤングシナリオ大賞を取ることなく終わりましたが
のちのち、映画やドラマの脚本を書くことに繋がった訳ですので
大賞が取れなかったとはいえ、それに匹敵するほどの働きをした作品だと
思ってます。

そういった経験から言わせてもらうと、
脚本家を目指してコンクールに応募している人は
大賞が取れなかったからといっても、どうか気を落とさないでください。

毎年11月の半ばくらいから、
城戸賞関連の記事を読むためのアクセスが多くなります。
その城戸賞の場合で言いますと、最終選考に残れば
プロデューサーと知り合う機会がありますので
どうぞ、自分自身を売り込んでみてください。

以前、参加したフィルムワークショップで「Pitch」の大切さを学びました。
「Pitch」は作品売り込みのために1分ほどでまとめた、いわば口頭の企画書。
何も知らない人に、如何に自分の作品が面白いかを伝えるためのものです。

あらすじを面白く伝えてもいいですし、作品コンセプトが売れスジであることを
わかりやすく伝えてもいい、とにかく興味を持ってもらうこと。

プロデューサーや監督は忙しいので、こちらからアピールして
興味を持ってもらわないことには、なにもスタートしません。
ということを、フィルムワークショップの「Pitch」コンテストで教わりました。

ですので、最終選考に残った方は、大賞が取れずにがっかりしてる暇はなく、
あるいは、結構いいとこまでいったじゃん、と油断せずに、
授賞式後のパーティーでの自己アピールの準備を抜かりなくやってください。
その後の交流会にも出席するなら、尚更、準備をしておいて損はないです。

最終選考に残った作品を1分くらいで面白く説明できるようにするとか
温めてるストーリーを、ペラ1枚の企画書にまとめて作っておくとか
自分の得意分野をうまくアピールできるスピーチを作っておくとか
そういう準備しておくといいと思います。

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そして今年、受賞を逃した人、最終選考まで進めなかった人たちも、
来年に向けて脚本執筆するのはもちろんのこと
自分をプレゼンする用意もしておくといいかもしれません。

自分をプレゼンといえば、第39回城戸賞の準入賞作品を小説に致しました。

キンドルで読むことができます。
上下巻、各150円ですので、お気軽にどうぞ。→「ハムラビ 上巻
                      「ハムラビ 下巻

長々書いて、結局、宣伝なのかぁ?!
すいません。
次は宣伝なしで書くつもりです。

できればプロット分析を。

では、また。

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「野良犬」と 勤労感謝の日 [日誌]

前回、黒澤明監督作品「野良犬」について触れましたが
初めて観たのは、大学生の頃、レンタルビデオでした。
一人暮らしを初めて2年目くらいに、駅前に新しいレンタルビデオ店が開店しました。
そこは、他の店よりも昔の名作を数多く取り揃えてくれてたので
黒澤映画を大量に観ることができました。

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「用心棒」「椿三十郎」の面白さにヤラれて
次から次へ見たわけですが、特に「野良犬」に心奪われました。
冒頭のスリを追跡するシークエンスから
闇市、野球場、ダンスホールと舞台を移しながら、
追いかける刑事の苦悩する様や、まだ見ぬ犯人の人間像を浮き彫りにしていく様は
心に迫るものがあります。

このスケール感で、エンターテイメント性と、人間性を描くことが
絶妙に混ざり合ってるなんて…!
しかも、この映画は白黒映画で、戦後間もなくの作品だなんて…!と、
当時、大学生だった私は、単純に「スゲェ!」と驚いたものでした。

刑事ものとしてのお手本中のお手本。
それだけでなく、脚本作りの視点から見ても、お手本中のお手本だと思います。
いつか、機会があれば、プロット分析したものを、記事にアップしたいので
気長にお待ちください。

確か、以前にも別の作品のプロット分析についても記事にしたいとか書いてましたね。
それも含めて、気長にお待ち下さい。

そんなこんなで、かなりの数の黒澤映画を観た訳ですが
いいな、と思う作品の多くは、理性の大切さを説いていることに気づきます。
丁度、大学では倫理学を履修していて、
人間には何が必要かということをあれこれ考えていた時期でした。
figure_question.png

教授は、エゴイズムは虚無主義に繋がるものだと説いていました。
虚無主義に対抗するには何が有効なのかと、真面目に考えましたが
なかなか答えは得られず、大学を卒業しても、かなり長い間の課題となっていました。

大学は横浜の鶴見というところにありまして、
鶴見では「野良犬」もロケをしたところがあるんですよね。
JR鶴見線の国道駅なんですけど、どこに写ってるんだよと思って
何度も見ましたが、よく分からない。
たぶん、拳銃ブローカーに声をかけてもらおうと街をフラつく場面だと思います。

実は、鶴見の国道駅がロケ地だというのは、後で知りました。
ある仕事で、戦後まもなくを舞台にした映画の企画がありまして
終戦直後の地図や建物を調べてる時に、当時の雰囲気を残す場所ということで
国道駅を知った訳です。

結局、その映画は、いろいろな事情で頓挫してしまいましたが
その時に調べた様々なことは、貴重な財産となる、はずです。
いつかどこかで役に立つ。きっと。
がっかりした中でも、嬉しかったのは
優しいプロデューサーが企画開発費という名目でギャラを払ってくれたことです。
その時、この世に企画開発費という言葉があるのを初めて知りました。

なにかと世知辛いご時世ですので
企画開発費という名目では中々、ギャラをもらえない時代ですが
ただ待っていても、どうにもこうにもなりませんので
今日も今日とて、企画書だのプロットだの書いてます。
何かの時には思い出してね、という名刺代わりです。
そして勿論、その企画書なりプロットなりシナリオが、そのまま企画会議を通るのが
一番の目標です。

今日は、勤労感謝の日。
働けることに感謝して、お仕事してます。
願わくば、今のお仕事が、いろんなことに繋がりますように。

私は仕事をしてますが、
みなさんはどんな風にお過ごしでしょうか。

ボジョレー・ヌーボーも解禁されましたし
ワインを飲んで、のんびりするのもいいかもしれません。
そんな時には、クスクス笑えて、人生のほろ苦さをワインと共に飲み干すような
こちらの映画を観ながら過ごすのは如何でしょうか。

sideways09.jpg

「サイドウェイズ」
iTunes にて 400円でレンタルして観れますので、お気軽にどうぞ。

Amazon Videoでも観られるようになりました。
こちらからどうぞ→AmazonVideo「サイドウェイズ」

《追記》U-NEXTでも観られるようになりました。ありがたいです。
    こちらからどうぞ → U-NEXT「サイドウェイズ」

毎年ボジョレー・ヌーボー時期恒例の宣伝でしめてみました。


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日曜天国と「野良犬」 [日誌]

ジョギングを始めました。

大学生時代以来ですから四半世紀ぶりくらいということになります。

走ってびっくり。
いや「走って」なんて言えず、ヨタヨタとしたスピードで手足をバタつかせてる
そんな感じでした。

diet_running_man.png

ウォーキングは、かなりやってるので
走るのもまぁそこそこできるんじゃないかと思ってたのが甘かった。
体力の激落ち度は目に余るほどの惨状でした。

土手の上にある舗装道を走ろうと思ったんですけど
その土手に辿り着くまでにヘタばってしまいました。

今の目標は、ジョギングコースに行くまで走りきれる体力を作る!です。

そもそも、なんでジョギングを始めたかと言いますと
どうにもこうにも、お腹がひっこまないんですわ。
以前なら、ある程度の腹筋運動や腕立てなんかを続けてたら
締まってきたもんですが、如何せん加齢のため基礎代謝が下がってるようで
一筋縄ではいきません。

先日、娘が私のお腹を見て
「パパ、お腹に赤ちゃんがいるみたいだね。
男のひとは、赤ちゃん産むと死んじゃうんだよ。
パパ、死んじゃったら、悲しいから、産まないでね」
と、言われました。
どこかで、男性は出産時の痛みに耐えきれず死んでしまうという情報を
耳にしたんでしょう。
で、私のお腹を見たら、ポヨンと丸みを帯びている。
今にも赤ちゃん産んじゃいそう。
これはイカンと思って忠告してくれたんでしょうな。

ここまで言われたら、どうにかせんと。
と、思ってジョギングすることにしました。
これが苦行ではなくて趣味的なものになってくれればいいなと思ってます。

日々の暮らしの中で、趣味の類にはとんと遠ざかってまして
今現在、数少ない楽しみは日曜天国であります。

にちてんロゴ.jpg

ワイドFMになってからは、リアルタイムで聴けるようになりました。
仕事などで聞き逃した時はラジオクラウドで聴いてますが
私はスマホを持ってないので、パソコンで聴くしかないんですよね。

なので、安住さんの話をいろんな所で聴きたい時には
iPod nanoに入ってるポッドキャスト時代のエピソードを聴いてます。

家事をする時や就寝前に聴くわけですが
既にポッドキャストでの配信は終わってるので
同じエピソードを何度も何度も聴いております。

あまりに何度も聴いてるので、ちょっと妻からは呆れられてます。
でも、いいんです。
ちょっと気が滅入ることがあったりした時には
日曜天国の安住さんの話を聞くと、大抵のことは乗り越えられます。

末長く、日曜天国を続けていって欲しいなと切に願ってる訳ですが
ふと、安住さんて結婚しないのかな、と思ったりします。
大きなお世話でしょうが、結婚すればいいのに。と思ったりもします。
結婚した安住さんの話が聞いてみたい。
そう思うのです。

なんとなくですが、安住さんは
―結婚すると面白さが半減してしまう―
そんな風に思ってるのかもしれません。
ナインティナインの岡村さんも、かつてそう思ってましたよね。
最近は、結婚したいとか言ってますけど。

そういえば、何年か前に一緒に仕事をした青年もそう思ってて
私が結婚してることを知ると、何気にチクチクと既婚者をDisってきました。
その彼は子供を持つことに対しても何か持論があるらしく
クリエイティビティが損なわれるとか何とか言ってました。

結局、その彼とのプロジェクトは私が嫌気が差して降りたんですが
ご丁寧に、別の脚本家に頼んで素晴らしいプロットが出来上がりましたと
報告がありました。スポンサーの目処もあるし某人気アイドルにも出演打診して
いい返事がもらえてると鼻息荒かったんですが
いまだに作品化されてないようです。

結婚するかしないかはクリエイティビティに関係ないようです。

そういえば、「北の国から」の杉田監督は
当時、私に生まれたばかりの息子がいるのを知って
「大変だぞぉ」と言いつつ、どこか嬉しそうに笑ってくれました。
楽じゃないけど、楽しいことが待ってるぞ。
そんな風な笑みでした。

くだんの青年に既婚Disを散々言われた時は
黒澤明を引き合いに出して反論したように思います。
監督2作目の主演女優と結婚して子供をもうけたので
黒澤明の傑作群は既婚者としての監督作だよ、と。

なので、安住さんにも結婚して欲しいなぁ。
既婚者になった安住さんの日曜天国のオープニングトーク。聞いてみたいなぁ。

黒澤明といえば、
現在(2017年10月20日)
午前十時の映画祭で「野良犬」「天国と地獄」を上映しております。

私も先日、「野良犬」を観てきました。
DVDで持ってるんですけど、大きなスクリーンで観てみたかったんです。
午前十時の映画祭では、いつも思うんですが
やっぱりスクリーンで観て良かった。これに尽きます。

「野良犬」は大好きな映画で、黒澤映画の中では一番好きです。

何もかもがお手本中のお手本。という作品ですが
だからといって高尚な作りではなく
あくまでエンターテインメントであって、そこから外れたりしません。
そして、随所に何気なく喋りつつも含蓄のあるセリフが出てきます。

「不運は人間を叩き上げるか、押しつぶすかの、どちらかだ。
 君は押しつぶされる気か?」
というセリフがあります。
押しつぶされてしまった方がラクな時がありますが
人は楽するために生まれてきたのではありません。
楽することより、楽しいことを。
楽しいことをするためには叩き上げていかねばならないのならば
私はペシャンコになりながらも楽チンな道よりも
しんどくても楽しいほうを歩いて行こうと存じます。

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精進と日曜天国 [日誌]

明けましておめでとうございます

shinnen_aisatsu_man.png

みなさま 今年もよろしくお願い申し上げます。

新年の挨拶をなんとか一月中に、と思ってましたが
こんなにギリギリになってしまいました。

私の年明けは、年末から続く親知らずの激痛と共に始まりました。
年末年始の休みが明けるのを待って歯医者へ行き
抗生剤をもらうことで、やっと小康状態を得ることができました。

medical_shika_adult.png

さて、それじゃあ去年のあれやこれやを払拭するような気概で
仕事に向かいますぞ!と思いきや、今度は息子の発熱で看病。

それが治ったら、今度はまた私が肋間神経痛を発症してしまい、体を動かす度に激痛。
咳をしてもクシャミをしても激痛が走るという状態になりました。
なにをするにも、おっかなびっくり。

あぁ、安住さんが日曜天国で「人生で一番キツいのは46歳!」
と言ってたのはこういうことなのか、と。

なんだかもう何もかも投げ出してしまいたい衝動にもかられつつ
それでも「走り続けるしかないんですよ!」という安住さんの言葉を支えに
ここが踏ん張りどころだと肝に銘じて、地道に前進することにしました。

痛みのために中々、執筆に集中できないので
資料整理や企画ネタの棚卸しなどを中心に作業を進めつつ、
数年前に肋間神経痛になった時に買った人体力学の本を引っ張り出して来て
ストレッチだの何だのをコツコツ続け、ようやく一昨日くらいに
クシャミをしても肋骨に激痛が走らなくなりました。

ふう。長かった。
私にとっては、今が新年。
明けましておめでとう。

去年は忙しい日々が続きましたが、忙しさとは別に
とんでもないことがあったりしましたので
厄払いじゃないですけど、色んな禍事続きに区切りをつけるという意味で
今が新年。
明けましておめでとう。

とんでもないことがあったりしましたけど
私よりも、周りの人の方が憤ってくれたりしたおかげで
私自身は実はダメージが少なかったりしてます。

私の為に怒ってくれた人たちには、とても感謝してます。
友達は少ないですが、人の巡り合わせには恵まれてると思ってます。

そんなヒドい事ってあるの?!
という事態には、何度も遭ってるので
かなり耐性ができてますから、今回も平気。と思ってましたが
やっぱり私の代わりに怒ってくれる人がいると
更にダメージが軽減されるものだなぁと実感しました。

この恩は、面白い作品を書き上げることで返そうと思います。

この10年の精進は無駄ではなかったと前回書きましたが
これからの10年も無駄にしないために
安住さんの言う通り「走り続けるしかないんですよ!」

私は毎日、日曜天国のポッドキャストを聴きながら眠りについてます。
ポッドキャスト配信が無くなったので
同じ回を何度も何度も繰り返し聴いている。

にちてんロゴ.jpg

そしたら今日、たまむすび聴いてたら
ラジオクラウドのアプリを使えば
エピソードをダウンロードできるようになるよ!
なんつって、お知らせあったから小躍りして調べてみたら
パソコン対応してないじゃん!

なんだよもう…!
こうして禍福はあざなえる縄の如く日々が過ぎていく。
何もかも整ってから出発しようなんて思ってたら
いつまで経っても踏み出せないので
あちこち小突かれながらも、私はまた前へ進みます。
「走り続けるしかないんですよ!」

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勉強と精進 [日誌]

すっかり冬ですな。

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空気がピンと張りつめた感じがして冬は好きです。
冬の朝に歩いていると、心も体も引き締まる思いがします。

さて、当ブログでも何度か言及してますが
私はシナリオスクール的なものに通ったことがありません。
なので、脚本の勉強というのは「映画を観る」というものでした。

淀川長治さんは、映画監督になるためには
同じ映画を10回観ればいい、なんて言ったそうですが
脚本家の場合は何回観ればいいんでしょうかね。

100本の別々の映画を観るよりも
100回、同じ映画を観た方がいいってのは分かります。
構成がわかってくるんですよね。

私は、デビューした後で、泥縄式に脚本に関する本なんかを読んで
3ACT構成なんかを知ったりします。
構成以外の事については
実践の中で色々と教わってきたという感じです。

デビューから10年以上経ってるので
結構な分量の勉強をしてきたつもりでしたが、
まだまだ勉強しなくてはいけないなぁと実感することが
最近ありました。

映画やドラマの仕事は、自分ひとりでやるものではなくて
色々な思惑や事情が絡み合ってるので
そこら辺を上手くさばくのも腕のうちなんだなぁ、と。

ただ、デビュー時から厳しく鍛えてくれてた監督から
初めて褒められたりもしたので
この10年の精進は間違いじゃなかったな、と。

まだまだ伸びしろあるんで、頑張ります。

とりあえず
次の仕事を獲得するために
またまたひたすら書く日々です。

忙しい年の瀬、みなさん体調に気をつけてお過ごし下さい。

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「雨上がりの夜空に」と 勉強 [日誌]

前回は「雨上がりの夜空に」について少し触れました。
40代後半の方ならすぐに分かるでしょうが
そうでない方は、雨上がり決死隊を思い浮かべるのでしょうか。

ちなみに「雨上がりの夜空に」と書きましたが
正確には「雨あがりの夜空に」でした。
すいません。
さて、その「雨あがりの夜空に」ですが
RCサクセションの歌のタイトルです。



中学生になりたての私は、色々と背伸びをして
アイドルのレコードや歌謡曲ではなく
RCサクセションを聴いたりしてました。

一番初めに買ったレコードは何?と聞かれた時のために
日本のポップスを買うのを我慢して
わざわざ洋楽をセレクトするような中学生だったのです。
確かクイーンの「レディオ・ガ・ガ」だったと思います。
アルバムはビートルズのベストアルバムでした。

で、邦楽なら何がいいかなと思った時に
当時、FMラジオで佐野元春の番組を聞いていたので
佐野元春もいいかなと思ったんですが
小洒落たジャケットに怯んでしまいまして、
もうちょっと別角度から邦楽に入ろうかということで
RCサクセションのシングル・マンを買ってみました。

で、その後、「雨あがりの夜空に」に出逢う訳ですが
確か、これは高校生も終盤になってからだと思います。

この曲には随分と勇気づけられた記憶があります。
特に「どうぞ勝手に降ってくれポシャるまで
WOO いつまで続くのか見せてもらうさ」
という部分が一番、心に残っています。
色んな捉え方があるので、どんな風に勇気をもらったかは割愛しますが
ここで言いたいのは、実はこの部分の歌詞は
忌野清志郎さんが書いたのではなく、
プロデューサーが直したものだ、という事です。

一番、心に刺さったのがプロデューサーの直しによるもの。

それをもって、じゃあプロデューサーが全部書けばいいじゃん
という事にはならないでしょう。
作家がゼロから作らなければ、こういう風に直しましょうとはならないはずです。
ただ、やっぱり傍目八目、プロデューサーの視点というのは大事なんだな
そう思います。

sports_igo_taikyoku.png
仕事の場で、自分が作ったものに何だかんだとダメ出しをされると、
なんだとこの野郎、だったらテメェがやってみろや、クソが。
てな風に思うこともあるでしょうけど
そこはグッとこらえて、別視点に立ってみたらいいんじゃないかな。
そんな事を、思わせてくれます。

あ、私は別に、そんな風な口汚く罵るようなマネはした事ないですし
思った事もないですよ。…たぶん。

私はプロデューサーや監督との巡り合わせには恵まれてる方ですので
ダメ出しなんかも、なるほど、と納得させられる事が多いんですが
それでもやっぱり、どう考えてもトンチンカンな指摘や修正を望む人も
中にはいらっしゃる訳で、そういう時はまた別な対応をする事にしております。
お互いの相性もあるでしょうし、そういうのは歩み寄りもできないので
早々に見切りをつけた方がお互いのためにもいいと思ってます。

wakaremichi_man.png

今は幸いにして、そんなトンチンカンな人とは仕事をせずに済んでおります。
なんとか面白いものを提供できるように、日々、書いております。
お仕事があるのはありがたいですな。
これがギャラにつながるともっとありがたいです。
フリーランスは取りっぱぐれのないように仕事をしなくちゃなんだなぁ。
そんな事、思ってもみなかったなぁ。
人生、いつまでも勉強です。

そういえば、まもなくボジョレーヌーボーの解禁日ですね。
ワインを飲みながら見るのに丁度いい映画がありますので、良かったらどうぞ。



iTunesでレンタルもできますよ。
こちらからどうぞ。
「iTunesで見る」てところをクリックするとレンタルもあります。
HDで400円ですので、お気軽にどうぞ。

Amazonビデオでもレンタル視聴できるようになりました。
こちらからどうぞ、→ Amazonビデオ「サイドウェイズ」

オリジナルの方は、アカデミー脚色賞を穫ってるだけあって、
その構成は、見事なものです。
脚本家を目指してる方は、オリジナルを見て勉強したあと
こちらの日本版を見て、ほっこりしてもらうのもいいかもしれません。

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長靴と「雨上がりの夜空に」 [日誌]

前回から大分、間が空いてしまいました。
前回は梅雨の時期だったので長靴買おうかな、なんて書いてましたが
なんだかんだとバタバタしてたら、今度は秋の長雨の時期に入ってました。
月日の経つのは早いですなぁ。

実はある作品に携わって、なんだかもうドタバタと執筆を繰り返しておりました。
いつか、結実して、皆さんのお目にかけられるようになるといいなと思ってます。

そして、もう少し、自分に力があればと切実に思います。

さて、長靴がなかなか買えずにいるうちに秋になってしまった訳ですが
防水仕様の革靴の靴底がペランと外れてしまいました。
あわわわ。
なので、急遽、ボンドでくっつける事にしました。
これで少しは保つはず。
そういえばスニーカーもメッシュ部分が破れて、糸で縫い合わせてるんだった。
私の靴界は今、満身創痍の状態です。

そういえば、少し前は靴下界隈が満身創痍でした。
結構、まとめて買ったりするので、限界が来る時は一気にウワァ!と来るんですよね。
その前は、トランクス界隈がグハァ!と満身創痍でした。

四十も半ばを過ぎて、満身創痍な感じが骨身に染みますが
これも人生の醍醐味として味わっておこうと思います。

ラジオでアンジェラ・アキの歌が流れてきて
人生の全てに意味があるから
てな歌詞がありました。

前向きな時には確かにそう思えるんでしょうけど
後ろ向きな人がこれを聴いたら、
今のヒドい状況には意味があって、それは私のせいなんだ…!
なんて風に自分を責める事になりはしないかと、いらぬ心配をしてしまいました。
だから、これは辛さのピークを乗り越えてきた人が聞く歌なんだな、と思いました。

人生に意味なんて、無い。
そう思った方が気楽になれる時も、ある。
人生に意味なんて無いと思いつつ、それでも前に進める何かを持つために
人は人と出逢っていくのではないでしょうか。

……

……なんて、1ミリも思ってませんけどね。

いいこと言ってそうで、なんも言ってませんけどね。

とにもかくにも、私は長靴を獲得するために
今日も明日も書くことでしょう。
こんな時には「雨上がりの夜空に」を思い出します。

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