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世界で一番心地よい音 [日誌]

早いもので、もう師走です。
街はクリスマス商戦だか、冬のボーナス商戦だかで
何かと浮かれ気味であります。

以前は、俺はクリスチャンじゃねぇ!と言って
クリスマスのお祝い事を一切せず、恋人時代の妻を愕然とさせました。
普段は温厚な妻ですが、芯が強い彼女は、それでも部屋のあちこちに
クリスマスの飾り付けをして抵抗活動をしていました。

息子が生まれてからは、さすがに、俺はクリスチャンじゃねぇ!と
イベントとしてのクリスマスを拒否する事はなくなりましたが、
サンタがプレゼントを持って来る、という物語には、まだ多少抵抗があります。

私は幼い頃から一度もサンタの存在を信じていませんでした。
かといって、保育園の友達に、サンタなんていないんだよ!と言うのも
かわいそうなので、そっと黙ってるような子供でした。
そのくせ怪獣の存在は信じていて、それが想像上の生き物である事を知った時は
ものスゴいショックを受けました。
今でも、その時の情景を覚えている程です。

なので、サンタがいないと知った時のショックが、それと同じ位のものだとしたら
何だか、かわいそうだなぁ、という気がします。

必ず裏切られると解っている物語を、一旦は信じさせるという事に何の意味があるんだろうか。

とか、そんな小難しい事は一度も考えた事ありませんけど
世の親御さんたちは、どう対処してるんでしょう。

幼い頃の私の様に、サンタをはなから信じていない子供よりは、
サンタなんていないんだよ!と周りに言われて小さな胸を痛めつつ
それでも、きっと、うちには来てくれますように、と
寝る前に布団の中で呟く子供の方が、私は好きです。

いつの日か、息子が「サンタは本当はいないの?」と訪ねてくる事を
戦々恐々として待っている身ではありますが、
息子の世界には、まだカミナリ様も、オバケも、ウルトラマンも、
いろんな住人がいるようで、今年はまだ頭を悩ます事はないようです。
とても豊かな世界にいる彼を、羨ましく思います。
息子と一緒に遊んでる時、その発想に驚かされ、
息子の笑い声に癒されます。

ロバート・デ・ニーロがインタビューで
この世で一番心地良い音は?と聞かれた時に
子供の笑い声
と、答えました。
私も賛成です。


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